毎年の夏、山梨へ桃狩りに出かけるのがわが家の恒例行事。
これまでは果物を楽しんだ“ついで”に渓谷に立ち寄ろうと思っていたのですが、今回は思い切って西沢渓谷ハイキングをメインに計画してみました。
訪れるのは2回目になりますが、行きは岩場や階段もあって少し大変なものの、帰りはなだらかな下りで道も整備されていてとても歩きやすいコース。
標高があるので真夏でもそこまで暑くならず、清流を眺めながら爽やかに歩けるのも魅力です。
桃狩りと組み合わせれば、山梨らしい夏の楽しみ方になると感じました。
西沢渓谷とは
西沢渓谷は、山梨県山梨市にある秩父多摩甲斐国立公園の一角。透き通った清流と滝が連続する景勝地で、「七ツ釜五段の滝」をはじめとした見どころが点在しています。
特に秋は紅葉の名所として有名で、夏は涼しいハイキング、秋は紅葉狩りと、季節ごとに違う魅力が味わえる場所です。
アクセスとスタート地点
スタート地点は「道の駅みとみ」から500mほど上の方へいくと市営駐車場があります。紅葉シーズンは有料になることもあるようですが、夏は無料で解放されていました。
車の場合:中央自動車道の勝沼ICまたは一宮御坂ICから約1時間。
ハイキングコースの概要
西沢渓谷は一周約10km、所要時間は4〜5時間ほど。
行き:渓谷沿いの道を歩き始めると、すぐに清流のせせらぎと岩肌のコントラストが目に入ります。途中には小さな滝や渓流を渡る吊り橋もあり、歩きながら少しずつ景色が変わるのが楽しいところです。岩場や階段もありますが、慎重に進めば無理なく登れる程度で、歩くごとに涼しい風と森林の香りが心地よく感じられます。
折り返し:渓谷終点手前の橋から望む七ツ釜五段の滝は、遠くから眺める絶景ポイントです。滝壺や段差を一望でき、エメラルドグリーンの水と周囲の緑のコントラストが美しく映えます。滝のそばまで行かなくても、橋の上から渓谷全体の雄大な景色を楽しめるのが魅力です。川のせせらぎと涼やかな風を感じながら、ゆっくり立ち止まって眺める時間は、このハイキングのハイライトのひとつと言えるでしょう。
帰り:林道をなだらかに下りながら入口へ戻る道。実はこの林道、かつて木材運搬のトロッコ線路が通っていた場所で、ところどころにその名残を見ることができます。渓谷の景色を楽しんだあと、かつての面影を感じながら歩けるのも、このルートならではの魅力です。
一方通行で歩くのが基本なので、渓谷の自然をじっくり楽しんだあとに、安心して帰路につけるのが魅力です。
見どころスポット
清流とエメラルドグリーンの水
歩き始めてすぐに広がる清流の景色。水の色はエメラルドグリーンに輝き、岩肌とのコントラストが美しく、つい立ち止まって写真を撮りたくなるポイントです。
吊り橋や小滝の連続
途中には吊り橋や小さな滝もあり、歩きながら少しずつ景色が変わっていくのも楽しいところ。せせらぎの音に耳を傾けていると、暑さを忘れてしまうほどです。
七ツ釜五段の滝
そして最大の見どころが「七ツ釜五段の滝」。段々に落ちる水と、深い碧色の滝壺は迫力満点。ここまでの道のりの疲れを吹き飛ばしてくれる絶景でした。
実際に歩いてみて感じたこと
- 行きは岩場や階段があって少し大変なので、スニーカーよりトレッキングシューズのほうが安心です。
- 帰りは道も広くて歩きやすく、のんびり自然を感じながら戻れます。
- 夏でもひんやり涼しく、歩いていて本当に気持ちよかったです。
- 飲み物や行動食は忘れずに持っていきましょう。トイレはネトリ大橋のあたりにしかないので、少し注意が必要です。西沢山荘や渓谷の終点にもトイレはありますが、女性はちょっと気を使うかもしれません。
帰りのお楽しみ
ハイキング後は「道の駅みとみ」で休憩やお土産探し。時間があれば近くの温泉に立ち寄るのもおすすめです。
- ほったらかし温泉:甲府盆地と富士山を望む絶景露天風呂
- はやぶさの湯:源泉かけ流し100%の良質なお湯の日帰り温泉
そして、やっぱり外せないのが桃狩り。甘い桃を堪能して、山梨の自然を一日中楽しめました。
まとめ
西沢渓谷は、夏でも涼しく歩ける山梨の絶景ハイキングスポット。
清流と滝の景色に癒やされ、桃狩りや温泉と組み合わせれば、日帰り旅行として大満足のプランになります。
自然を感じながら気持ちよく歩ける場所を探している方には、ぜひおすすめしたい渓谷です。
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