ユングフラウヨッホ観光のあと、ユングフラウ鉄道で、アイガーグレチャー駅まで戻り、クライネ・シャイデックまでハイキングをしました。距離は約2.3km、所要時間は1時間~1時間半ほど。ゆるやかな下り坂が中心の歩きやすいルートで、アルプスの絶景や高山植物を間近に感じながら歩けるのが魅力です。
標高は2,320mから2,061mまで下る形になっており、高地ながら負担が少ないのもポイント。道は整備されていて幅も広く、初心者でも安心して歩けるハイキングコースです。
アイガー北壁を眺めながら歩く迫力のコース
スタート地点のアイガーグレッチャー駅を出ると、すぐに巨大なアイガー北壁が迫ってきます。ごつごつとした岩肌と、そのスケールの大きさに圧倒されます。アイガー北壁は登頂の難しさで有名なルートで、歴史的にも多くの登山家が挑戦してきた場所。登山鉄道からでは味わえない「目の前の壁」としてその存在感を感じられました。
道端に咲く高山植物たち
この時期(7月上旬)、道中にはさまざまな高山植物が咲いていました。赤、青、黄色などの小さな花が点々と咲き、思わず足を止めて写真を撮っているのでなかなか前に進みません。
特に印象に残ったのは、アルペンローゼやゲンチアナ(リンドウの仲間)など、アルプスを代表する花々。
ただし、憧れの「エーデルワイス」だけは見つかりませんでした。現地のガイドの方によると、エーデルワイスはかつて乱獲が進み、今では簡単にアクセスできるような場所では自然には見られなくなっているそうです。
人工雪を支える貯水池「ファルボーデン湖」
ハイキング途中、青く輝く人工池が目に入りました。これは「ファルボーデン湖」と呼ばれる人工の貯水池で、冬には人工雪の製造に使われる水を蓄えています。
意外かもしれませんが、スイスは降雪量が多いわけではなく、安定した積雪を確保するために人工雪が欠かせないのだそうです。実際、スイス国内のスキー場の多くは人工雪を使用しており、そのためにこうした貯水池が高地にいくつも整備されているそう。
青い湖とアルプスの山並みという風景は、人工物でありながらも自然の一部として調和しており、この地域の観光と自然保全のバランスの取り方を感じさせます。
日本人登山家ゆかりの「旧ミッテルレギ小屋」
もうひとつ印象的だったのが、道中に立っていた小さな木造の山小屋。これは「旧ミッテルレギ小屋」で、日本人登山家 槇 有恒(まき・ありつね)氏が、1924年にアイガー東山稜の初登頂を記念して建てたものです。
もともとはアイガーあった小屋ですが、現在はこの場所に移設され、保存・展示されています。当時のままの外観を見ることができ、スイス・アルプス登山史の中に日本人の足跡が刻まれていることを実感しました。
建物の中には当時の宿泊設備や登山の装備など展示してあり、ハイキングの途中にちょっと立ち寄れる歴史スポットとしてもおすすめです。
まとめ|気軽に楽しめる絶景と花のコース
アイガーグレッチャーからクライネ・シャイデックまでのハイキングは、登山装備がなくても歩ける気軽なコースながら、アルプスの自然とスケールの大きな景色をじっくり楽しめる、非常に満足度の高いルートです。季節によって咲く花も変わるとのことで、次は別の季節にも歩いてみたくなりました。
- 所要時間:1時間〜1時間半
- 距離:約2.3km(下り中心)
- 標高差:約260m
- 道の状態:整備された登山道/一部砂利道あり
- おすすめの服装:スニーカー可。ただし滑りにくい靴が望ましい。紫外線・風対策も忘れずに。
- ベストシーズン:6月中旬~9月上旬(高山植物が見られる時期)
- アクセス:ユングフラウヨッホ観光後、登山列車で「アイガーグレッチャー」駅下車。ハイキング後はクライネ・シャイデックから鉄道でグリンデルワルト方面へ。







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