この日はツアーで、スイスからフランス・シャモニーへ。アルプスを越える移動はちょっと特別な感じがして、わくわくします。シャモニーの街は滞在時間が短く、ゆっくり歩く余裕はなかったのですが、山に囲まれた谷間の風景が印象的でした。
メインの目的は「エギーユ・デュ・ミディ展望台」からのモンブラン。シャモニーからは2本のロープウェイを乗り継いで、標高3,842メートルの高さまで一気に上がります。
ロープウェイで一気に雲の上へ
標高1,000メートル台のシャモニーの街から、いきなり3,842メートルのエギーユ・デュ・ミディ展望台へ。ロープウェイに乗ると、あっという間に空の上の世界へ連れていかれます。
時間指定のチケットに合わせて、駅では観光客が列をつくって待機。私たちも案内に従って次々と乗車していきましたが、なかなかの混雑ぶりで、乗り場ではちょっとした人の波に流されるような感じ。乗った瞬間から一気に非日常が始まります。
ロープウェイはスピードも速く、特に発着のときはぶらんぶらんと揺れて、まるでアトラクションのよう。ふわっと体が浮くような感覚もあり、ノリのいい外国人観光客が「イエー!」と歓声を上げていて、その場の空気が一気に明るくなりました。
途中の乗り継ぎ地点、プラン・ド・レギーユ(Plan de l’Aiguille)からの眺めもすでに素晴らしく、山の斜面がぐっと近くに感じられ、気がつけばシャモニーの街がずっと下のほうに。高山病が少し心配でしたが、私は特に体調に変化もなく、無事に展望台まで到着。
モンブランを間近に見る感動の景色
展望台に着くと、目の前に広がるのは真っ白な雪山の風景。7月の初旬でも一面に雪が残っていて、青空とのコントラストがとてもきれいでした。
ヨーロッパ最高峰・モンブランの姿もくっきり。これまで遠くから眺めてきた山々とは違い、目の前にそびえるその姿には、圧倒的な迫力と存在感がありました。
それでいて、どこかやさしさも感じさせる白い稜線――まさに“アルプスの女王”という呼び名にふさわしく、気高く、美しい景色を見せてくれました。
風が強く、気温もかなり低め。日差しがあっても体感温度は冬に近く、ウルトラライトダウンや手袋などがあってちょうどよかったです。
人気スポット「ステップ・イントゥ・ザ・ボイド」は今回は断念
展望台にはいくつかの見晴らし台があり、自由に散策できます。特に人気のスポットが、透明なガラスの箱に入って空中に立つ「ステップ・イントゥ・ザ・ボイド」。
とても興味があったのですが、当日は1時間待ちの列ができていて、時間の都合で今回は見送りました。日帰りだとスケジュールに少し余裕が必要かもしれません。
シャモニーでの短い滞在も印象に残る時間に
展望台から戻ったあとは、シャモニーの街で少しだけ自由時間がありました。じっくりと散策する時間はありませんでしたが、レストランでランチをとりながら、アルプスの山々を望む景色と、フランスらしい落ち着いた空気を感じることができました。
この日のランチは、キッシュとタラ。どちらもシンプルながら素材の味が活きていて、旅の合間のいいひとときになりました。
日帰りでも満足できるシャモニー観光
短い滞在でしたが、ロープウェイで一気に標高3,842mまで上がり、モンブランを間近に見る体験はとても印象的でした。
7月でもしっかりと雪景色が残り、夏のアルプスのダイナミックな魅力を味わえる場所です。
スイス旅行の途中、少し足を伸ばして訪れたフランス・シャモニー。山の表情や街の雰囲気もスイスとはまた少し違っていて、新鮮な気持ちで楽しめました。
日帰りでもじゅうぶん満足できる、思い出深い一日になりました。
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